10月25日(日)冷たい風が吹きつける曇天の商大グラウンドにてリーグ戦第3戦目、亜細亜大学エンジェルス戦が行われた。今シーズン最後のホームゲームで観客も多く気合いが入るリカオン選手、しかし前節までのケガ・故障は完全に治っていない選手ばかりだ。もう後がない09年のリーグ戦、主将沼野・副将鈴木(寛)を中心に死力を尽くして戦うしかない。
亜細亜リターンでキックオフ。キックは浅かったが商大カバーがナイスタックルで自陣42yds地点から1down10。商大D#毎度ながら立ち上がりの動き硬く、亜細亜O#ランで1down更新を許す。しかし、次のシリーズはセカンダリーの動きがよくなりハードタックル連発でパントに追い込んだ。このパント、風とナイス転がりで商大エンドゾーンすぐのところまで地域を押し戻してデッド。商大自陣5yds地点から1down10。QB#12鈴木(快)、RB#1鈴木(寛)、RB#5沼野のバックス陣でセット。両RBを使ったランプレーでドライブ開始。亜細亜D#、RB#5沼野にはかなりのマンマークでセカンダリーのタックルが凄まじい。しかし、その分RB#1鈴木(寛)が粘りのランアタックを見せて連続downを更新。
敵陣に入ったところで亜細亜D#が強烈なブリッツ守備を展開、down更新できずにパント。パントは転がり過ぎてタッチバックとなったが、次のシリーズで商大D#はキッチリ3回で止めて攻撃権を奪い返す。商大O#自陣42yds地点から1down10。徹底的なランアタック、#1、#5、と縦横無尽に走り、亜細亜D#ずるずると後退。亜細亜D#がエンドゾーンを背負うとQBを#5沼野に交代し攻撃エリアを広げてTDを狙う。#1鈴木(寛)へのフェィクがうまく決まり#5沼野がナイスランでエンドゾーンまでインチ残り。ここも難なく#5沼野が飛び込み先制TD!7-0(TFP○)。先にTDを取り優位に試合を運べるか商大リカオン?
次の亜細亜O#もDL#64藤崎、LB#78野澤がタックルしてゲインさせずパント。商大O#も亜細亜DLの激しいチャージでゲインできずパント。両チームともディフェンスの頑張りで前半の時間が刻々と過ぎていく。商大O自陣深いところからQB#5沼野がオープンを独走しロングゲイン。このチャンスに#5沼野からWR#12鈴木(快)パスが通りTD13-0(TFP×)。
得点差をどうしても縮めたい亜細亜O#パスアタックでドライブ開始。商大D#のパーソナルファウルも加わり一気に商大陣内へ。ここはLB#14吉田・#57兒玉が懸命のパシュートでTDを阻止して4downへ。まだ前半なので亜細亜O#、エンドゾーンまで10yds地点からFGを選択しキック!真ん中から決まり13-3。この後のキックリターンで商大R#5沼野が90ydsを独走してリターンTDを取って20-3(TFP○)となったのも束の間、今度は亜細亜RにもリターンTDを返されて20-10(TFP○)で前半が終了した。
さすがにリーグ戦3戦目ともなると故障を抱えながらプレーしている選手も多く、ハーフタイムは野戦病院化してスタッフも大変だ。しかし優勝戦線に残るためには亜細亜には絶対に負けられない。選手の気持ちが落ちないことを祈りつつ後半スタート。商大OはQB#5沼野とRB#1鈴木(寛)が4年生の意地を発揮してゴリゴリ進む。時折入れるパスが効果的に成功し敵陣に突入。敵陣48yds地点から#5沼野から#1鈴木(寛)へのピッチで一気にエンドゾーン3yds前までロングゲイン。ここは重い亜細亜DLが壁となり、沼野のスニークも跳ね返される。頑張れ商大OL!3downのランプレーの間にホールディングの反則を取られ10yds罰退。4downギャンブルで勝負するも失敗して攻守交代となる。
鬼門の3Q、得点機に得点できないのは痛い。次の亜細亜O#シリーズをインターセプトで攻撃権を取り戻した商大O#は、WR#17斉藤へのパスで大きく前進。敵陣内21yds地点からランプレーで突破を試みるが亜細亜D#の激しいブリッツで止められパント。かと思われたがかなり長いヤードを残しながらも4downギャンブル。しかしここもパス失敗で攻守交代。少し強引な攻め方に疑問が残るプレーで大丈夫か商大リカオン?度々の得点機をしのいだ亜細亜O#が息を吹き返し、このシリーズをTDに結びつけ20-16(TFP×)。まだリードしているものの浮き足だつ商大O#。後半に入り体力的・精神的に下降傾向にある時間帯、ここを乗り切らないと勝利はない!
商大O#中央付近からドライブ開始。#17斉藤、#87横田にパスが通り1down更新。しかしC#58月田のホールディングで10ヤード下げられて、嫌なムードが漂う。自陣47yds地点からQB#5沼野が#12鈴木(快)に投げたパスを亜細亜セカンダリーがインターセプトして攻守交代。意気消沈する商大D#に畳みかけるようなパス攻撃で亜細亜逆転TD20-23(TFP○)。
とうとうひっくり返された商大リカオン、攻撃のモメンタムは取り戻せるのか?気持ちを切り替えてR#1鈴木(寛)が相手陣40yds地点までナイスリターン。#5沼野真ん中を突くも亜細亜DLが速いカバーでデッド。商大ラインはかなり厳しい状態。しかし攻めるしかない!ここでパス、しかしタイミングよく再び亜細亜DBにインターセプトされて攻守交代。ここで4Qに入り、真ん中付近から亜細亜O#の攻撃開始。1downラン攻撃、ここは亜細亜OLのホールディングで10yds罰退、次は商大D#がシャット、2down20ydsでラン攻撃を仕掛ける亜細亜。ここでパーソナルファウルが亜細亜O#に起こりさらに罰退。3downパス通らずにパントとなる。パントリターナー#1鈴木(寛)に激しいタックルでリターン全くできずにデッド。
商大O自陣35yds地点から1down10。QB#12鈴木(快)を入れて再びランアタックでドライブ開始。しかし3downまで8yds進み残り2yds、自陣ながら攻め続けるしかない商大O#、4downギャンブル敢行。ここを#5沼野が懸命のランで20ydsゲインして1down更新。次のランプレーで#1鈴木(寛)がフェイスをつかまれ亜細亜D#反則で10yds罰退。敵陣36yds地点から1down10。#5沼野、崩されたパスプロ中から渾身のパス、エンドゾーンに走りこんだWR#17斉藤がタイミングよくキャッチしてTD27-23(TFP○)再逆転に成功。
4Q、時間はまだ7分位残っている。ここから亜細亜の怒涛の攻撃開始。真ん中付近からパスとランのバランス攻撃であっという間に商大レッドゾーン域に到達。しかし商大D#も最後の力をふり絞って全員タックルで止める。亜細亜O#商大陣内20ydsからの4ダウンギャンブル、ここを商大D#が止めて好守交代。時間はまだ4分少し残っている。商大O#ここからランで時間を消費しながらダウン更新をしたいところ、しかし亜細亜D#徹底的なマークでランプレーがほとんど出ずにパント。最後の踏んばりどころ、先ほど同様真ん中付近からの攻撃。最初のシリーズ#5沼野が亜細亜QBをサックしてリズムを掴み、4downに追い込んだ。4downギャンブルで残りは13yds。誰もが楽勝に止められると思った瞬間、亜細亜WRにパスが通りdown更新!亜細亜ペンチが沸きに沸いて盛り上がる。
ここからショートパスでジリジリと攻められて商大陣内25yds地点から1down10。時間は2minに入っている。亜細亜も逆転するにはTDしかなく、パス攻撃を展開するが焦りも伴ってパス失敗。商大LB#57兒玉がブリッツでQBをサックし4downに追い込んだ。亜細亜O#最後の攻撃、QBの投げたパスをDL#69奥田がカットして万事休す。ギャンブル失敗で好守交代。後はイートザボールで時間を使いきり、商大27-23亜細亜大と4点差を守りきって何とか優勝戦線に踏みとどまった。
2009年10月25日@千葉商大Gr.13:30キックオフ(第3節) | |||||
チーム名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
千葉商科大学リカオンピクタス | 7 | 13 | 0 | 7 | 27 |
亜細亜大学エンジェルス | 0 | 10 | 13 | 0 | 23 |