🏈2003年度2部リーグ戦:山梨学院大学戦

9月に入ってもまだまだ夏が居残っている14日(日)、商大グランドにおいて03年度リーグ開幕戦が行われた。相手は昨年1部から入れ替わってきた山梨学院大学レッドウォーリアーズである。前試合、上位候補の新潟大が武蔵工業大に大敗し、下克上を漂わせるグランドに商大リカオンピクタスが「白ジャージ」で登場。山学は最少人数ながら、昨年1部のプライドをかけてどんな試合を展開してくるか?

商大キックラッシュにてキックオフ!山学ナイスリターンで自陣45y付近から攻撃開始。内、外とバランスよく攻撃し、1downを重ねる。商大Dセカンダリーのタックルミスも重なり商大ゴール前へ。山学RB#32中井に11ydsを走られてTD、0-7(TFP○)。商大リターンは、山学キックチームの早いつぶしにあい、自陣奥からの攻撃。WR#5小山へのバス、RB#29三浦、RB#24一見のランなどでドライブ開始、昨年に引き続き司令塔となるQB#4藤原も少し固さがあるがうまく凌いでいる。山学Dパスカバーの切れ目にWR#27岡野を走らせ、ナイスキャッチ。そのまま、エンドゾーンへ駆け込みTD6-7(TFP×)。

1Qは、商大Dも山学Oのスピードに何とかついていき6-7のまま2Qへ。2Qに入ると商大Oが山学陣内深く攻め込むが、TDまでは行かずFGトライ。30ydsのFGをK#27岡野が決めて9-7と逆転。しかし、山学Oもその後すぐ反撃開始。要所に効果のあるパスを絡めて、商大セカンダリーを翻弄。商大Dラインも山学QB#11西原に圧力をかけきれないまま、ズルズルとボールコントロールされてTD9-14(TFP○)と再逆転。

商大Dは、いい位置でタックルしているのだが、山学RBにかわされててセカンドエフォートからロングゲインを許している。一方オフェンスの方は、ドライブし始めると反則で罰退され、いまいちリズムに乗り切れていない。QB#4藤原のパスがインターセプトされ、痛い位置での攻守交代。このシリーズも山学Oにうまく運ばれTD、9-21(TFP○)と点差がつきはじめた。

このままで前半を折り返せない商大Oは、QB#4藤原が落ちついてボールをコントロールしはじめた。何度かのランアタックで1downを更新し、ハーフウェイ付近からタイミングぴったりでWR#27岡野へのロングパスが通りTD、17-21(TFP2点)。点差を詰めて前半を終了した。

ハーフタイム、川越監督のゲキにより目を覚ました商大リカオンは、3Q早々気合の入ったリターンでナイスゲイン。ここでQB#4藤原からホットラインWR#86堀口へパスを投じる。ドンピシャでキャッチしたWR#86堀口は、山学DBを振り切り76ydsを独走しTD、24-21(TFP○)と再々逆転して、ベンチサイドも一気に盛り上がる。

しかし山学Oはすぐに商大Dを凌駕するスピード攻撃を展開。商大Dも攻撃的な守備でQBを狙うが、うまくかわされてしまう。計算されたボールコントロールをくい止められず、最後は、QB#11西原に10ydsを走られTD、24-28(TFP○)。またもや逆転され4点差。商大Oも再度逆転を狙い果敢に攻めるが、山学DLに圧力をかけられ、藤原もラッシュをかいくぐってのスローなので球がブレはじめる。

「ガンバレ~商大!」の応援も高まる中、重量OL#78新井が戦線離脱。いいポジションまでドライブするが、1down更新できずパントで攻守交代。商大Dのカバーが薄いところに山学QB#11西原からのパスが決まり、商大陣内へ。その後セカンダリーもアジャストできずにゴール前へ。最後はRB#10志賀が1ydsを飛び込みTD、24-35(TFP○)。まだ、時間はあるガンバレ商大!これ以上離されたくない商大Oは、QB#4藤原自らキープしながら前進していく。何度か1downを更新して攻撃権をキープしたまま敵陣に入り、ここでWR#86堀口が山学DBを抜き去り、藤原が正確なパスをスロー。ナイスキャッチでそのまま独走しTD、31-35(TFP○)。

お互いに2本づつ取って4Qに入り、商大Dも最後の気合いをふり絞り懸命のタックル、山学Oも確実なランにショートパスを絡めてボールコントロールしてくる。一進一退のまま、時間は過ぎていく。DL#77阿部のQBサックなどで何とか、山学Oをパントに持ち込んだが、次の商大Oシリーズも3downが届かずパント。

次のシリーズ、山学Oは前に意識がかかる商大DBの動きを読んで、WR#27佐野がポスト方向へカットをきり、パスキャッチ。商大DBの懸命パシュートも届かず53yds独走のTD、31-42(TFP○)。最後まであきらめない商大リカオンピクタスは、この試合2TDと乗っているWR#27岡野へのパスで1TD返すも38-42(TFP○)、残り時間がほとんどなく、山学Oに時間を流され4点差のまま38-42でタイムアップとなった。

川越監督:単純なミスの繰り返しが痛手となり、追いつけなかったと思う。オフェンスはランプレーを確実に出さないとやはり苦しい。ディフェンスはタックルミスが多く、止められるところからさらにゲインを許していたのが反省点。次の一橋戦までに修正し、もう少し失点の少ないゲームを展開したい。われわれはあくまでもチャレンジャーなので、失敗を恐れずに思い切ってやらねばならない。

2003年9月14日@千葉商大Gr.13:30キックオフ(第1節)
チーム名1Q2Q3Q4Q
千葉商科大学リカオンピクタス61114738
山梨学院大学レッドウォーリアーズ71414742