12月22日大阪長居球技場において第13回東西カレッジVARSITY BOWLが開催された。昨年の大井でのゲームは関東3部オールスターが勝利し、今回、関西が地元で雪辱できるか楽しみなゲームである。甲南大チアの応援を受けてスターターが紹介され、セレモニーでは本年度の覇者、高千穂#5藤山、国士舘#88森田、東京学芸#57数島、そして千葉商#9浜田が威風堂々と登場する。
関東レシーブで試合開始、自陣28yds地点より1down10>QB#3村司(都立大)はノーバックでシフト。しかし、慣れない隊形なのかいきなりイリーガルフォーメーションで罰退をもらってしまう。パスとRB#33服部(国士舘)のオフタックルでゲインするも届かずパント。P#47曽木(高千穂)のパントが関西Dにブロックされ関東陣内33yds地点で攻守交代。いきなり厳しいポジションで守備となった関東Dを尻目に関西Oはリバースプレーでエンドゾーン直前まで前進。その後、関西QBがオプションをピッチしてTD、0-6(TFP失敗)。
次のリターンも早い潰しにあい自陣23ydsからの1down10。次のユニットはQB#3橋本(ICU)、UB#23築地(東京経済)、TB#49茂在(千葉商)のDブロックのユニットだ。#23築地のランのあと再び#23築地へのスクリーンパスを試みるも失敗でパント。しかしこのパントも関西Dの猛烈ラッシュでP#47曽木もボールが手につかず自ら押さえるもエンドゾーン前で攻守交代に・・・このピンチに関東D汚名挽回とLB#47曽木が素早いチャージ、なんとか4downに持ち込みFGを選択させ、FGは成功して9-0となる。一方的な展開になると思われたが大沢監督の厳しいゲキが飛び関東オールスターが目を覚ます。
自陣28yds地点から#22熊谷(国士舘)#80渡辺(高千穂)にパスが通り、関西Dの修正がとまどう間に先ほどのお返しとばかり#80渡辺のリバースでゲインを稼ぎ関西陣内に大きく攻め込む。ここで選手がしめている「日の丸国士ハチマキ」のパワーが炸裂、#22熊谷(国士舘)のパスの後、#33服部(国士舘)のドローでTD、9-6(TFP失敗)。調子に乗ってきた関東オールスターはDB#42城子(武蔵)がハードタックルでパスをカバーし、強力DE#97橋本(産能)が関西QB#23高山(京都教育)にハードサック。完璧Dでパントへ追い込む。しかしこのパントがエンドゾーン寸前まで転がり攻守交代。この絶対絶命のピンチをRB#32清水(流経)がスイープ。ラインメンのナイスブロックにも助けられ、そのまま96ydsを独走しTD、9-13(TFP成功)、1Q終了直前に逆転に成功した。
2Qに入ると関東Dは関西Oを完璧にアジャストLB#47曽木が超速タックルでパントに追い込む。次の攻撃シリーズはRB#37矢澤(東洋)がタックルをかわしてしぶとくゲインし、ゴール前をゴリ押ししてTD、9-20(TFP成功)。関東Dは関西O#15藤原(大阪経済)のロールアウトパスをことごとくカットしパントへ、関東OはWR#21加藤(千葉商)にパスするもインコプリート、TB#49茂在へのハンドオフもDE#77北村(京都学園)のハードタックルでロス、WR#20太田(ICU)へのパスも通らずパントと一進一退の攻防が展開する。今年の関東Dライン・ラインバッカーはコンビネーションが抜群で関西Oを完全掌握している感じだ。関東Dが圧倒したまま時間が流れ前半終了。
3Qに入っても関東Dのアジャストは完璧で#75斉藤(東京学芸)がモノ凄いラッシュを見せれば、#8島田(国士舘)・#57数島(東京学芸)らのセカンダリーも素早いチャージで全く前進を許さない。#79横山(高千穂)・#9浜田(千葉商)がスクリーンを察知し封殺すれば、DE#97橋本(産能)・LB#94飯田(東洋)がリバースをロスタックルで止めパントに追い込む。このパントをLB#50西山(大東文化)がチャージ、キッカー蹴れずにダウンし攻守交代。関西陣内35yds地点からの攻撃開始、QB#3村司(都立大)からこの試合ホットラインになっているWR#22熊谷(国士舘)にパスが通り1down更新。QB#3村司のキープのあと、RB#33服部(国士舘)に再びクイックなハンドオフでゴール前へ。ここは関西Dの頑張りで4downまで行くがK#47曽木がFGを確実に決めて3点追加で9-23となる。
4Qに入ると関東Dは自在に動き回り、LB#47曽木がパス、ランをことごとく止め、素早いチャージで逆サイドから入り、キャリアに背面から火の吹くようなタックルを浴びせメインスタンドの関西サポーターも唸らせる。パントのあと、関東OはRB#23築地(東京経済)がロングゲインを連発、負けじとRB#49茂在(千葉商)が鋭い縦へのアタックで1down更新、留めは、TE#87阿部(大東文化)へのパスが通りTD、9-30(TFP成功)。このダメ押しTDで関西は撃沈、関東Dは#59倉町(拓殖)、#97橋本(産能)、#79横山(高千穂)など関東3部を代表するハードヒッターが次々と関西OのRB、QBをなぎ倒し、関西陣営はなすすべもなく時間が過ぎタイムアップとなった。
関東D陣が関西を圧倒した素晴らしいゲームでした。なお、MVPはチームで一番気合が入っていたLB・K・Pの#47曽木知大選手(高千穂大)が獲得しました。
2002年12月22日@大阪長居球技場11:00キックオフ | |||||
チーム名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
関東3部オールスター | 13 | 7 | 3 | 7 | 30 |
関西DIV.3オールスター | 9 | 0 | 0 | 0 | 9 |